ガッチャマンクラウズの続編インサイトがはじまってもう4話なので、ここらでちょっと思ったところまとめとこう。
SFの続編が前作からさらに突っ込んだ話をすると理解が難しくなる、という現象を個人的には『攻殻2現象』と呼びたいのだが、それは置いておいてもインサイトはなかなかわかりにくいよな、と思う。
またそもそも答えのないテーマに突っ込んでるから爽快感もないし。
だからこそおもしろいと思うし応援したいんですけどね。
前期の個人的まとめ
- 地球には人類が気づかないうちに宇宙人が来ていて、ガッチャマンという宇宙警察みたいなよくわからん組織が秘密裏に対処してるよ。ガッチャマンは宇宙人のメンバーと、人類から選ばれた存在(なぜか日本人だけ)がメンバーになって活動してる。
- ベルク・カッツェという悪い宇宙人が、ギャラクターというすごいSNSを開発した爾乃美家累(にのみやるいと読む。天才プログラマーの上に女装少年)に、そのSNSの使用者に“クラウズ“という遠隔操作スタンドみたいなものを発現させる能力を与えるよ
(累くんは実際カワイイ)
- ベルク・カッツェ、爾乃美家累から能力を奪い、SNS登録者すべてにクラウズ能力を与え、さらにクラウズ能力者たちを扇動してパニック引き起こす
- 爾乃美家累、ガッチャマンの協力のもとベルク・カッツェから能力を回収。クラウズ能力を無くすのではなく、ゲームめいた設定でクラウズ能力者たちを誘導し、問題解決に成功。クラウズ能力は政府公認になったよ。爾乃美家累はガッチャマンメンバーになったよ《ここまで前期》
- 一年後、ガッチャマンはタレント活動したりするメンバーもいて社会に溶け込んでるよ。でもクラウズ能力を無くすべきという過激派みたいなんが出てきてまいったね。あと花澤ボイスのあざとい宇宙人がでてきたよ《ここまで3話》(ゲルルルルってなんだよ)
気になるところ
- 前期から一年あって日本政府はクラウズ能力公認したのに、具体的になんかしてないの?法制化とか対策省庁の設置とか。超能力が一般化した社会ならその辺も描写してほしい
- ガッチャマンは日本以外に説明求められたりして出張必要なんじゃねーの?国連とかに誰か常駐くらいしとかにゃならんのでは?
- ガッチャマンは基本的に地球に干渉しないなら、少なくともクラウズ能力が悪用された場合にどうするかの意思統一くらいやっとけよ。行き当たりばったりすぎんだろ
要するに、魅力的な設定なのにちゃんとその状況へのシミュレーション詰めきれてないんじゃない?という不満がある
おもしろいところ
ヒーローものは娯楽の基本だと思うけど、それは『誰かが助けてくれる』という他力本願と責任回避に繋がるんじゃねーの?という疑問に真剣にぶつかっているテーマ的な意欲は素晴らしいし、それをネットやSNSといったテクノロジーと、ゲーミフィケーションといったシステムで乗り越えようとするのを現代的なデザインのもとでやるのは興味深く、最後まで見続けるとは思う。
まだ4話(まだ4話みてないけど)なので、これから明かされる設定もあるとは思うので、とりあえず現時点でのメモ